フェイススキャナーと3D手術シミュレーションソフトを用いた精密な手術計画
高精度のフェイススキャナーで立体的にお顔を撮影し、CTデータと統合してデジタル上に"もう一人のあなた"を再現します。3Dシミュレーションソフト上で骨の切除ラインや移動量をミリ単位で検証し、左右のバランスや噛み合わせ、気道の広さまで多角的にチェック。事前に仕上がりイメージを確認できるため、患者様の安心感につながり、医師もリスクを最小化した最適なプランを立案できます。
輪郭形成手術
高精度のフェイススキャナーで立体的にお顔を撮影し、CTデータと統合してデジタル上に"もう一人のあなた"を再現します。3Dシミュレーションソフト上で骨の切除ラインや移動量をミリ単位で検証し、左右のバランスや噛み合わせ、気道の広さまで多角的にチェック。事前に仕上がりイメージを確認できるため、患者様の安心感につながり、医師もリスクを最小化した最適なプランを立案できます。
術前に設計したデータをもとに、3Dプリンターで切除用ガイドや術後固定用スプリントを作製。手術中はこのガイドを骨に装着して行うため、ドクターの経験値に左右されにくく、シミュレーションどおりの位置・角度で骨を移動できます。結果として手術時間の短縮、出血や腫れの低減、そして仕上がりの再現性向上が期待でき、安全性と確実性を高めた治療を実現します。
顔面輪郭形成術では、主にエラやオトガイ(顎の先端)などの噛み合わせに関係しない部位に対して、骨切り術や顎削りなどの形成術を実施し輪郭を整えます。ただ長い部分の骨を削る、だけでなく正面から見ても、側面から見ても美しくするためには3次元的に考慮して手術方法を考える必要があります。また、神経の走行によって削れる範囲も人によって異なるため術者には豊富な経験が求められます。エラや顎は顔の輪郭を左右する重要な部位であり、コンプレックスを抱える方も多くいらっしゃいます。まずは、お気軽にご相談ください。
輪郭形成手術は全身麻酔下で行うため、全身の健康状態が良好である必要があり、持病(心疾患、糖尿病など)がある場合、施術が難しいことがあります。顎が完全に成長していない成長発育中の子供も適していません。
倦怠感(だるさ)・術創部の熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・乾癬による発熱・咳・化膿・冷や汗・胸痛・血腫・創部離開・神経症状・口唇の火傷・すり傷・色素沈着・レントゲン・CT・MRIに対する影響などを生じることがあります。
オトガイを短くする手術です。
オトガイを引っ込める手術です。
オトガイ幅を狭くする(細くする)手術です。
引っ込んでいるオトガイを前に出す手術です。
オトガイを長くする手術です。輪郭を綺麗なVラインにしたいと希望される患者様でオトガイの高さが足りない方に実施します。
下顎骨下縁の骨を角部からアゴ先までスティック状に切除してエラを小さくする手術です。
下顎骨の厚みを削るあるいは、切って薄くする手術です。
咬筋を減らしたりや頬脂肪体を切除することでエラを小さく見せる手術です。
患者様と相談し決定した手術計画を正確に再現するため、当院ではCADソフトと3Dプリンターを用いたカッティング・位置決めガイドを作成し手術を行います。この技術を使用することにより手術の精度が格段に向上します。
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まずは、レントゲンや歯科用CTを使って、骨の形状や神経の走行を正確に把握することから始まります。CT検査ではスキャンしたお口の中のデータを3D化し、コンピュータ上で、切る(削る)部位の骨の状態(質、厚み、高さ)や血管・神経の位置などを確認し、手術のシミュレーションを行います。この検査結果に基づいて最適な治療計画を立案します。内容はカウンセリングで丁寧に説明いたします。カウンセリングでは治療へのご希望やご不安などもうかがいますので、遠慮なくお話しください。
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手術ではもちろん全身麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。
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術後は腫脹することがほとんどであり、術前と同じくらいの顔のサイズまで戻るのに2〜4週間かかります。完全な腫脹消失には6ヶ月を要します。また術後2週間はフェイスバンテージによる圧迫を指導しています。オトガイ結節(顎の真ん中)を越えた骨切り(オトガイ+エラ)を行った場合には、下口唇からオトガイにかけて知覚が鈍くなることがあります。術後2~4週間程度、口が開きづらくなることがあります。術後1週を過ぎてから自主的に開口訓練を行ってもらうことにより、回復が促進されます。