
【はじめに】
「唇の裏に小さな水ぶくれができた」「頬の内側にしこりのようなものがある」
そんな症状で不安になったことはありませんか?
実はこれらは、**粘液嚢胞(ねんえきのうほう)や線維腫(せんいしゅ)**など、口腔内によく見られる良性の“できもの”であることが多いです。
今回はその原因や治療法、再発予防について、口腔外科専門の関内パレス歯科が詳しく解説します。
【粘液嚢胞とは?】
粘液嚢胞は、唇の内側や舌の下、頬の粘膜などにできる小さな水ぶくれ状の腫れです。
原因は、唾液を出す「小唾液腺」の管が噛んだり炎症を起こしたりして詰まり、唾液が中にたまること。
中には透明~白っぽい液体が入っており、触るとぷにぷにした感触があります。
🔹主な原因
- 唇や頬を誤って噛んでしまう癖
- 口腔内の小さな外傷
- 唾液腺の出口の閉塞
- 矯正装置や入れ歯の刺激
🔹放置すると?
小さいうちは自然に破れて治ることもありますが、
再発を繰り返す場合や大きくなる場合は外科的に摘出する必要があります。
特に何度も同じ場所にできる場合は、嚢胞の袋と一緒に原因となる小唾液腺ごと除去します。
【線維腫とは?】
線維腫は、長期間の刺激(噛み癖・入れ歯のこすれなど)によって粘膜下の組織が増殖し、しこり状に硬くなる良性腫瘍です。
粘液嚢胞と違って水ぶくれではなく、やや硬く、しっかりとした感触があるのが特徴です。
🔹よくできる場所
- 頬の内側
- 舌の側面
- 唇の内側
- 入れ歯や詰め物が当たる部分
🔹治療法
局所麻酔で小さく切除し、病理検査で悪性の可能性がないか確認します。
多くは良性ですが、まれに同様の形態で「腫瘍性病変」が隠れていることもあるため、病理検査が非常に重要です。
【粘液嚢胞・線維腫の見分け方】
| 特徴 | 粘液嚢胞 | 線維腫 |
| 見た目 | 透明・青白い水ぶくれ状 | 正常粘膜色〜やや白っぽいしこり |
| 触感 | やわらかい・ぷにぷに | やや硬い・弾力あり |
| 主な原因 | 唾液腺の詰まり・噛み傷 | 慢性的な刺激や摩擦 |
| 痛み | ほぼなし | ほぼなし |
| 治療法 | 摘出+小唾液腺除去 | 外科的切除 |
【治療の流れ(関内パレス歯科の場合)】
- 精密診断
3D CTや高解像度口腔内カメラを用いて病変の深さや範囲を確認します。 - 局所麻酔下での摘出
粘膜を数mm切開し、嚢胞やしこりを除去。数分〜15分程度で終了します。 - 縫合・止血
極細糸で丁寧に縫合し、1週間程度で抜糸します。
当院では、外科用マイクロ器具での微細手術を行い、術後の腫れや痛みを最小限に抑えています。
【再発を防ぐために】
- 唇や頬を噛む癖を意識的に直す
- 歯並びや詰め物の不適合がある場合は修正
- 入れ歯や矯正装置の当たりを調整
- 定期的な口腔内チェックで早期発見
【まとめ】
口の中の“できもの”は、良性であっても放置せず専門医での診断が大切です。
関内パレス歯科では、口腔外科専門の医師(医学博士)による正確な診断と精密手術を行い、再発を防ぐ治療を心がけています。
「痛みはないけど気になる」「何度も同じところにできる」
そんなときは、お気軽に関内パレス歯科 dental & oral surgeryへご相談ください。
関内・横浜エリアで治療のご相談は当院へ
関内パレス歯科 dental & oral surgeryでは、
即日CT診断対応
静脈内鎮静・全身麻酔による抜歯
難症例や腫れを避けたい方への対応が可能です。
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関内パレス歯科dental&oral surgery
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