
久しぶりに歯科を受診した際、「虫歯があるので治療が必要です」と言われ、戸惑った経験のある方も多いのではないでしょうか。
「どんな治療をするの?」「通院回数は?」「費用はどのくらい?」と気になることはたくさんあると思います。
今回は虫歯治療について 前歯編・奥歯編 に分けてご説明しており、この記事では「前歯の虫歯治療」について詳しく解説します。
虫歯の進行度(C分類)
虫歯は進行度によって大きく5段階に分類されます。
- C0:初期う蝕
- C1:エナメル質う蝕
- C2:象牙質う蝕
- C3:神経まで達したう蝕
- C4:残根
このうち、治療が必要となるのは C2・C3(C1は場合による) です。
- C2 … 虫歯を削り、人工材料で「詰める」治療
- C3 … いわゆる「神経を取る治療(根管治療)」が必要
- C4 … 多くは抜歯となりますが、矯正治療や歯周外科と組み合わせて残せる場合もあります
C2に対する前歯の治療
虫歯の部分だけを削り、人工材料で補います。
代表的な材料は コンポジットレジン(CR) と呼ばれる白いプラスチックです。
- メリット
- 保険診療で安価(3割負担で1,000~2,000円程度)
- 白く目立たず自然な仕上がり
- 1歯なら1回で治療が終わることが多い
- デメリット
- 吸水性があるため、長期的に着色や劣化を起こしやすい
- 前歯の先端など力がかかる部位では欠けやすい
より美しい仕上がりや強度を求める場合は、ダイレクトボンディング(自由診療のCR) や クラウン(被せ物) の選択肢もあります。
C3に対する前歯の治療
C3は虫歯が神経(歯髄)に達した状態で、根管治療 のうえで被せ物が必要になります。
被せ物の種類には以下のものがあります。
① 硬質レジン前装冠(保険診療)
金属フレームの表面にプラスチックを貼り付けた被せ物です。
- 良い点:保険適用で安価(3割負担で1万円弱)
- 注意点:色調や透明感に限界があり、着色しやすい。金属による歯茎の変色(メタルタトゥー)の可能性がある。
② e.maxクラウン(自由診療)
ガラス系セラミックに着色を施した被せ物です。
- 良い点:透明感があり、天然歯に近い色調再現が可能。接着性に優れ、再発リスクが低い。
- 注意点:費用が高め。土台の歯の色が濃い場合は不向きなこともある。
③ ジルコニアクラウン(自由診療)
強度の高いセラミック(ジルコニア)を用い、着色や陶材築盛で仕上げた被せ物です。
- 良い点:最も自然な色調・質感の再現が可能。歯の色が濃くても対応できる。強度が高く、再発リスクも低い。
- 注意点:費用が高め。
治療回数の目安
- 根管治療:3回前後
- 型取り~被せ物のセット:3回前後
- 合計:6回程度(症状や仕上がり確認のため追加になる場合もあり)
どの被せ物がおすすめ?
患者さまの歯の状態やご希望によって最適な選択肢は異なりますが、
最も美しく仕上げたい場合は「ジルコニアクラウン」 がおすすめです。
土台の色に左右されず、自然な透明感や歯の質感を再現できるからです。
前歯は最も人目に触れる部分で、第一印象を大きく左右します。
保険診療は費用面で安心ですが、自由診療はその分だけ自然で美しい仕上がりが期待できます。
当院では十分なカウンセリングを行い、患者さまのご希望に沿った最適な治療をご提案いたします。
前歯の審美治療に関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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関内パレス歯科 dental & oral surgeryでは、
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